"崖じゃないことを祈って飛び込むんだ"
復習したわけじゃないから細かい言葉はまちがってるかも。大統領夫から。
アメリカ大統領の息子と、イギリス王室の王子の恋…。ってあらまぁなんとロマンチック溢れまくっとるん?私はBL大好き。心の底から大好きなのですが、今の今更クラシックな恋愛映画は観たくないの。
ローマの休日やプリティウーマンのようなラブロマンスを一から観るなんてことはしたくないのが本音。
だから観たいんだけども少し敬遠してたのね。
BL漫画では王道の王道のラブコメ、ラブロマンスを読むことに全く躊躇はないんだけど、3次元になると途端に興味が薄れてしまう。
とかなんとかすーぐ難癖からブログを始めてしまうのごめんなさい。
いがみあってる2人をコミカルに描くところから物語はスタートする。
唐突に狭いところに閉じ込められる2人。
へぇーーー、海外でもおんなじなんや。
なんやいうとすーぐ狭いところに閉じ込められハプニング起きちゃうんだねー。こちとらBLで、ロッカー、トイレの個室、エレベーターなどの個室にいつのまにか閉じ込めらちゃってるのん散々読んできたんやけど、これ、定型文なんやー。へー。あー。ありとあらゆる多様性の感じも映画にいれちゃうんだ。
はいはいはい、多様の人種に、女性の大統領。なんか気弱そうな大統領の夫。ふーん。へー。なんでもかんでも入れ込んでくれて、こーゆーことされるともう集中力なくなっちゃうんだよなー。
あー、ヘンリーとか名前、ちょっと現実との当て擦り辞めてもろてもええか?
特権階級ならではのなんか自由に出来ない感じとかそりゃ不自由でしょうけども、特権階級やんか。
今日のご飯も心配もいらんねやから多少の不自由は我慢したっていいんじゃない?ってなんか思っちゃうの。
飛行機も広々で乗れちゃってさー。
そんな感じの、意地悪気分で観てたの途中まで。
大統領息子との蜜月の最中に、ヘンリー王子が去る。
ここからね、ここからがすごくいいねん。
2人は若いやん。特権階級であるし、自分の力で何もなし得てない。ただもう物凄く恋をしたんやな。
秘密の恋であるときは楽しいけど、それが公然となった時の取り返しのつかなさ加減が、冒頭のやりとりとかSNSの声の大きさなんかでもう呆然とするしかない。
お互い立場を監獄と言い表わしたように、年寄りのじじいのコソコソやなんかに阻まれる。
よくあることなんかもしれん。立場のある人の周りでは。でもヘンリー王子の幼い頃からの苦悩は、そのノーブルな顔立ちや佇まい(本当に本当に本当に素敵)を見せられればられるほど、みんなの望む自分と本来の個人としての自分の大きな差異がどれほどの重いのかということがまざまざ分かって、苦しい。
大統領息子のあっけらかんとしたアーメリカン!な感じと緞帳の奥の王室との違いが丁寧に描かれる。
話は変わるんやけど、ニューイヤーパーティのとき、唐突にヘンリー王子が大統領息子にキッスをしたことに関して、とんとん拍子とかそこもっと丁寧にとか難癖つけてる人見かけたんやけど、そーゆー人って恋に落ちたことないんかしら?
こんなことあった。あんなことあった。そしてこーなってあーなってこんなことあってそして段々好きになりましたぁ。ってもんちゃうやろ?そういう恋もあるかもしれんけどさ。
また自分語り失礼して申し訳ございませんやねんけど、私、今の旦那氏に恋した瞬間は、13歳の時、初めて行った塾で、遅刻して入ってきた旦那氏を一目見て、わたしこの人と絶対結婚する。って決めたの。
次の日学校で〇〇すじになるからよろしくーって言いふらしてた。(微細黒歴史)
今となっては夢が叶わんくてもよかったかも。って思うけど、得体の知れん変なガキんちょに一瞬で恋に落ちてしまったのだから、唐突に恋が始まることに関して全く疑問がない。よって、この映画なんて全然全く自然な流れやと思う。
ラストのシーン、よかったよね。
有名人の恋愛なんて、ネットでみて友達とあれやこれやおしゃべりして。終わり。結局のところどうでもいいやん。関係ないし。
だけども、ああして応援するということは背中を押して守ることもあるのだと。
あのラストを見てこう思ったの。
所詮、フィクションの夢物語。なんだろうけども、夢物語であるということはみんなの夢が具現化してるわけで、女性も大統領になり、人種によって何かを損したり得したりすることなく、好きな人と共に生き、ジジイのこそこそは鳴りを潜め、小さい声も、隠して置かなければならないと囚われていた声も全てが囀るように。
勘違いなのかもだけれども、2人の初めてのセックス。の後の朝チュン。
多分ヘンリー王子が用意したと思われる、高そうな旅行先ポシェット(ブラウンカラー)にローション(だと思われる)やコンドームキットがサイドテーブルに置かれてあって、なんか物凄く萌えた。