"…Ja(ヤー)…"
NTRというすけべにおける一大ジャンル。
私のように大好きな人もいれば、一穴一棒ルールの元絶対許せない人もいる。
何故好きなのか?
・いったんNTRを挟むことによって仲直り(せ)からの愛深まる
・NTRたいなと思うほど魅力的な人物であることの証拠
・一応NTR側は嫌がったりするなどするから、あのまぁ無理矢理って感じが、アレやん。えっちやん
と、こんなことを考えたりしたんだけど、私すっかり一番大事な事を失念しながらNTRを欲してた。
NTRにとんだ失礼をしてた。心からお詫びしたい。
NTRの原始を、その始まりを、宇宙のビッグバンを、何故!わたしは!忘れてたんだろう。
NTRてる自分の恋人を見る
これこそ、性癖がNTRやのに。なんかうっかり忘れてた!いくつか秀作も知ってるのに!
ああ、自分じゃない誰かにあんなことされてるのにあんなに感じちゃってるよ…ってのが原点なはず。
それをなんか物語のスパイスNTRに心奪われてちゃって本質を見失ってた。
で、この御本。
好き好き同士だけど、ぜったい寝ないと決めてるので目の前でNTRプレイするんだわな。
嫌がったりなんだり、目の前やったり、隠れてやったり、もうNTRしまくっててあまりの供給にこちらも慌てます。
私が一番感銘を受けたシーンは
受けに間男が舐めろという。
嫌だと言う受け。
攻めも俺と思って間男のを舐めろと言う。
嫌がる受け。
攻めが間男のを舐める。
そうすると攻めが舐めたものだから受けは舐める。
こう簡潔に記すと馬鹿馬鹿しい感じがしちゃって笑っちゃうな。
けれども攻めも間男も貴族であり、攻めの家は斜陽の兆しがある。
受けはドイツ人。
特権階級の人は労働の日々の疲れもないし、ベールに包まれてるからさぞかし退廃的な性生活を送ってるんでしょうね。という庶民の夢が詰まってていいな。
どちゃくそ貧乏人が同じようなことをしてるのもそれはそれできったねぇなと思って好きなんだけど。
そして、肝心の2人はセックスしないので、(もうしてる言うて語弊ないやろと思うけど)些細な触れ合いが官能の薫りだしてて困ります。
この御本にあるエピソードはどれもこれも私好きなんだな。
庭師のオナニーをみて欲情する奥様。
肥溜めに落ちた銀のタバコケースを拾う美しい白人執事。主人のために汚れを、わざとその美しい腕に塗りたくる。
過激派動物愛護なので犬のエピソードだけは頂けないけれども、その一つとってもそこまでエロに昇華しますか、と感嘆を抑えきれない。
どうやら続きがあるとのことをあとがきで書いていらっしゃるのだけど、見つけられなかった。
是非続きを読みたい。
日本貴族の最後のデカダンスをとくと私に魅せてほしい。