"僕のこと嫌いでもこんなに優しくしてくれるんだーって"
ちるちるで究極の闇BLってことで紹介されてたんだー。
闇BLとかよくいうやん?メリバとか。
何をもってして闇というんやろうね?
例えば2人が心中したり協力して犯罪したりするのは闇じゃないようにも思う。2人が幸せやったらええやんな。
おいしいご飯食べて周りも拍手でスーパーハッピーだけが幸せじゃないやん。
この作品はね、闇です。
2人は愛し合っているわけじゃない。
共依存ってあんまよく分かってないけど、共に依存してる訳でもない。
受けの執着と紹介があったけど、まぁ受けの執着は見事なんやけども、なんやろう?なんか違う。
2人でいるよりほか仕方ない
そういうお話なんです。
物語の初めの方では、まだ視界が開けてたんやけど、ページをめくればめくるほど、どんどん視界が狭くなって窮屈になって、他の選択肢はボロボロ足元に落ちていって、互いの手を取るしか仕方ない。嫌でも。
って感じです。暗い。
受けは幼い頃攻めから性的なイタズラをされた。
それがうれしかった。だから攻めを探し出してまとわりついてる。
攻めは小児性愛があったわけじゃなく、単なるウサばらしで幼い受けをおもちゃにしていた。好きでもなんでもない。
どちらも狂う母親がその要因となってるねんね。
受けは暴力的な母親から逃れられるのが、年上の攻めの家やった。
攻めは過度で勝手な期待をする母親の重圧に耐えていた。という子供時代。
あまりあらすじをかいちゃうとネタバレになっちゃうからまぁ読んで。
確かに2人はこれから先も2人で表面上穏やかに暮らしていくと思う。
2人しか立てない細い岩の上だろうと選択してきた全てでここにおるんやから。
それは周りの大人に罪がなかったとは決していえない。