"貴様だけ 志願せんのか？"
こういって若い青年をぽこぽこ死なせていった上官は志願したのか？戦犯になったのか？孫やひ孫まで見る事が出来て口ばかり後悔と懺悔を唱えて生きたのか。
単話の時から気になってた作品。
ふたつの感情の間で揺れてたの。
日本人はなんといっても特攻物語が好きだからね。
とんでもない作戦の犠牲になったその若く勇敢な男たち。私だって、ノンフィクションたくさん読んできたしどうしたって心を奪われてしまう。
または、エンドは特攻なんだから悲しいに決まっているお涙ちょうだいストーリーにセックスをのせて娯楽としてるものを私は怒りの感情が湧かずに読めるかな？(これはまだ読んでない時点の感想だからね)
特攻隊にだって同性愛者はいるやろうし、女のいない環境だから適当に男色していた事実はあるかもしれないけどもフィクションとして惚れたなどなんだのいうには背景の特攻隊があまりに重いと感じでしまうということ。
だから読んだなら、どうせ片割れが特攻にいくんでしょうし、死んだり死ななかったりあるんでしょう。そしてそれはやはり読むのは辛いかもしれないということで、ちょっぴり避けてたんだぁね。
読む前からごちゃごちゃ難癖つけてうるさい私ですが、読みました。
ごちゃごちゃごちゃごちゃ難癖をつけてごめんなさいね。
特攻が成功(というべきか？ほとんど無駄死にだったことは誰しも知ってる)すると、ぷつんとそこでストーリーが終わる。それが何ともやるせないわな、どの話も心を抉るけども私はやっぱりなんか橋内中尉が辛かった。相手が隊員じゃなくて、整備の子やからかな？この子は特攻にはいかない。同性愛者でもない。
彼らは愛しあったわけじゃない。もう残り少ない時間の中でどうにか橋内中尉の願望を叶えることができるのかという弔い準備のセックスが堪らない。
そして覚悟を決めて、優しい言葉を残して、遠くを見て、凛と死地に飛び立つ表情。
今も近所の大国が戦争中やけどさ、
その大国の兵士がフェラしてる動画知ってる？
物陰でフェラをしていて、その最中に爆撃されるの。それをずっと空撮されてる。その様子が、こんな日本の私なんかが見れてるということは誰しも見れるわけで、そんな動画を流したのはカーキ大統領のおる国でしょう。なんと最低なんやろうとおもったね。
最中の2人は多分死んだんやろうし、彼らの関係が恋人なのか、片方が脅されていたのか、気軽にスナック感覚でしゃぶっていたのか真相は分からない。
目にした真実は、戦闘中でないことが明らかな丸腰のリラックス状態である2人を空爆した。空爆する前からの映像を全世界に流した。
そんな事する必要があるのか？ということを戦争はお互いするんやろうけども、同性愛を小馬鹿にする目的もそこには含まれ、カーキ大統領やその後ろについてる国の正義やなんやは随分とぺらっちいんもんなんやわな。
あの2人、ビックリしたやろうな。双方の国、どちらも若い青年たちが、したくもない戦争をさせられてるんやんな。今日、今この時も。
