BLを読み解きたい

なんでこんなに好きなのか考えたいだけ

箱の中 読んだっちゃ

 

"手のひらで鼻を拭われて驚いた。汚れた手を、多喜川はタオル同様、隙をついて洗う"

 

 

箱の中

脆弱な詐欺師

檻の外

 

の3部作が一つにまとめられてるんやね。番外編もあるようだけど、今あるこのお話しか読めてない。

 

 

あ!重要ネタバレしとるから未読の方はやめて!読まないでね!楽しさ半減しちゃったら嫌!すごくワクワクして読んだからワクワクして読んでほしい!

 

 

 

 

ちらーっとAmazonのレビュー見たけど、結構むかつくレビューあったな。まぁ私のブログも好き勝手書いてるから誰かをイラつかせてるんやろうけど。ここで反論したろ。

 

ライトノベルの域を出ない

ライトノベル自体を読んだことがないから知らん。ライトノベルて何?

 

*探偵の調査の仕方が稚拙

ものごっつい優秀な探偵なら金持ってるやろうし嫁の離婚意思も気付くやろうしケチくさい詐欺はせんやろうしするならもっと狡猾にするやろ。

彼の能力はせいぜい嫁のへそくりを見つけることくらいやねん

だからこそ堂野発見時はあんたようやったなって褒めたりたいわ。

 

 

刑務所の中、甘ない?

いや、十分厳しいて。あれが甘いならあんたどんな生活送ってんの?捕虜なの?

私も受刑者のノンフィクションいくつか読んだ事あるけど本作が甘いようには感じんかった。なんならノンフィクションのほうが性が乱れてた。柿崎のような男はみんなに優しくされとった。

まぁ、知らんけど。

 

 

*最後2人をくっつけるためにご都合主義的

そうやろうか?一寸先は闇なのよ。どんなに真面目に順風満帆に暮らしていても突然冤罪のため刑務所で暮らした堂野をちゃんと見てきた?仕事も家族も自分の尊厳も全くの出鱈目で全部奪われたやん。

 

いい奥さんが浮気をするわけない?そんなわけないやんか。子供が死んだばかりなのに喜多川に抱かれるのはおかしい?1番苦しいときに、自分の細胞ひとつひとつまで愛で埋め尽くしてる男にダイブするの当たり前やん。

 

子供が死んだのは不幸な事やけど、アホな嫁の招いたことや。

そして不倫相手の奥さんは更年期だかなんかでおかしなってるっていうてたやん。おかしくなりすぎてるけど。

 

 

 

*離婚してないのにくっつくのはいかがなものか?

離婚成立しましたら是非セックスいたしましょうね!って喜多川が言うわけないやん。2人の初セックスを思い出してください。みんなの前でレイプですから。

 

 

はい、思いの丈を反論してスッキリした!

 

 

 

 

喜多川の愛はすごいなぁ。

学がないから周りくどくなく愛してる。

誰かと結婚したならそばで見守りたい。2人目の子供が出来たならその子供になれるよう死にたい。

 

働きまくってその全てを堂野探しに使う。そんな事誰が出来るんだろう。自分を愛してない男のために。

 

こんな現代日本だから喜多川は低収入なんだけども、ジャングルのサバイバルとかやったらすごく頼りになりそうやけどな。誰よりも。それってすごく大切なことじゃない?自分がどうなろうと周りがゾンビだらけの世界だろうと喜多川に愛されてさえすれば何も心配いらんねんで。

もし堂野の娘が生きていたなら16になっても喜多川を好きだろうな。

 

 

全然違う話やねんけど、ワールドカップでアルゼンチンが優勝してさ、受賞式かでアルゼンチンのキーパーが股間にトロフィー?あてて突き出してたやん?

まず日本人は1兆%そんな事せんやん。下品やし。

 

それまでさ、PKってほんまに緊張するやん。リアルに寿命削られるで。アレは。って選手の寿命の心配してたんやん。

(まぁサッカーは全てブルーロックでしか知らんねんけど)

 

股間トロフィー見て、あーー、寿命削られてないな。これ。ってなってん。度胸あるとか考えなしとかそんなんじゃなくて常識というか根底の作りからして違うんやな。ほんまに違うんや。って感じたねんな。

 

刑務所内の人ら、喜多川の周りの人々はもう全然異なる構成でできてるんやな。ってそんなんいうたらキーパーの人に失礼やねんけど何かが劣ってるという話じゃなくて、彼らからしたら私のほうが劣ってると思われるかもしれん。

そういった感覚を今までいろんなもので見聞きしていたけれどこの御本でよくよく並べて見せてくれた感あるねん。

 

 

 

堂野が最後喜多川の腕を選んだわけだけど、堂野と多喜川の思いは全く同じじゃない。それでいいと思う。

喜多川のような愛し方が出来る人間は稀で、そんなのは純真な犬にしか出来ない。

たかが人間如きに出来るわけがない。

 

堂野は応えたんだから私は満足やわ。

冒頭の言葉のように、止まらない鼻水を何度も自らの手で拭い看守に見つからないよう洗いそれを何度も繰り返すという献身は誰が出来るんだろう。

母親ぐらいじゃなかろうか。

そうした喜多川にはそんな母の愛はとんと知らなかった訳だけれども。

 

 

 

 

 

ただ一言!一言だけ言いたい。喜多川に。

 

ローーーーーーーーション!!!!!!使ってあげて!!!!!!!