"けどまぁ
それがどうしたって話なんだよな"
みんな読んでる?この御本、人気だもんね。
どうやった?私10日くらい前に読んだんかな?いつまで経っても引きずって苦しい。
陽を深く傷つけたことをものすごく後悔している中学生の時の同級生の子。
"あまりにも傷つけすぎてしまった
だからせめて許さないでくれ。"
そんなに後悔するのなら、心の澱になるのなら、どうしてあの時大切な友達を傷つけたんやろね。
なんでそんなに攻撃的になっちゃったんやろうね。
中学生なんてまだ子供でだけど恋だのなんだの少し意識する年頃で、でもまだ友達といる時間のほうがずっと楽しくて、恋もあんまり分かってないのに、同性愛をすんなり受け入れられないだろうし、スタンダードから外れたものを過分に攻撃してしまう年頃やろうし、大好きで大切な友達やったんに自分に恋してるってだけなのにそんなに人格すら変わったみたいに悪意丸出しにしちゃって、たった数年で大人になって自分の愚行を心から後悔するあの子がなんだかもう胸いたい。
"けどまぁ
それがどうしたって話なんだよな"
ぶっきらぼうなんやけど、きっと何度もあの頃を思い出してその一言に集約されてるなぁ。
ほんまにどうしたってことやねん。誰が誰を好きでもどうでもいいやんね。まして攻撃するなんてちゃんちゃらおかしい話で、そんな事をして友達を失った自分を戒めてて、あぁこの子たくさん後悔して、陽はたくさん傷ついたけどこの子かてほんま傷ついたんやわ。
ナイフで攻撃するとき、攻撃する側も怪我をするらしいね。知らんけど。
あんまりなんだか心がきゅって痛むから、
10代の子が誰か好きになって手酷い失恋したり、また恋してうまくいったり、そんなだけや。そんなよくある話。そんなこと誰かてあるがな。って思おうとしてもやっぱりあの子を思うと心が痛痛痛いんだ。
自分に好意を寄せていた大親友をボッコボコにした心の罪と罰は多分何十年も縛るんやろうなぁ。
一瞬、ものすごく醜い人間になってしまったこと。
根がいい子なだけにその醜さの際立つことよ。