"あいつの子供の名前、知ってるか"
読みました。
BL小説初めてと言いまくってますが、初めてじゃなかった。美しい彼を読んでました。
木原先生ははじめましてですね。
さて、嫌な奴とは誰なのか。
とりあえず本作、嫌な奴しかおらんがな。
嫌な奴がどんなけ嫌な奴なのかランキングつけたいと思います!
ネタバレしまくってますからね、ご注意。
ぶっちぎり1位!
小野寺
だいたいですね、小野寺は余計な事しかしないんですね。偽善と他人に和也は罵られていましたが、小野寺の偽善とおせっかいは群を抜いています。
学生時代に引っ越しまでして三浦を嫌っていた和也の気持ちを明白に知っていながらの数々の鬼畜の所業。
長年三浦と離れる事に成功していた和也を三浦に会わせる。しかも結構しつこい。
三浦が子供につけた名前を和也に言う。
そんなん何で和也に言うんや?ほんまかなり嫌な奴。
三浦が元気ないのを何故気にかけないのか和也を責める。自分は遠くからたまに来るだけやん。
火事で三浦が死んだのでは?の時、結構和也を責める。
かなりうざいです。小野寺。私ならはっきり言うかも知れない。
いや、学生時代に三浦めっちゃ嫌いやて言うたやん?忘れたんか?しつこいぞ。
これで終わるのに、和也の性格を熟知してる小野寺は何故かあの手この手で三浦に会わそうとする。三浦の生き霊でも憑いとんの?
三浦の友達でもあるけど、和也の友達でもあるんやからちょっとは和也の身にもなってあげて。
2位 和也の婚約者
わーお!おとなしい顔してとんだすけべな女や。
先生生徒のBLだと命削って応援しちゃうのに、女教師だと、この犯罪痴女め。と罵っちゃう。
バカな女ー。
数年後に捨てられてください。
3位 和也
ちょっと頑なやな。君は。
そしてなんだか中途半端な頑なさ。
どんなに三浦が嫌いなのか。懇々と説明してくれてます。特に初対面が良くなかったもんね。
誰かて嫌いになります三浦のこと。
こんな嫌いな人にずっと付き纏われるということはあまり実体験である人は少ないだろうなと思ったりするけど、毒親とかはそれに近いものがあるかもしれない。決別したくても親はそうはいかない。自分より先に死ぬ事は確実なんだろうけど、それは今日じゃない。
和也も後悔しているところなんだけど、やはりちょっと見通し甘いというか、体面を気にしてなのか、なんでやねんって思う選択するねんな。
冒頭の田舎に帰るところ(まぁ三浦の生き霊小野寺のせいやけど)
マンションに引っ越すところ。
いや、なんでマンション引っ越すんや〜〜!
約束した手前断れない。ってなんでや!
家見つかってよかったやん!ほなね!あんなん冗談やんか〜で済むやん。
後半、かわいそうでした。和也。しかし和也も大人。仕事もしてます。婚約者からは慰謝料もらったんかな?遠くに引っ越すことも可能だよね?
一度自分がいなくなった過去があるからそれがどんなに三浦を傷つけるのか知ってるなら尚の事そうしたらいいのにしない。
マンションに帰る。
無意識に手が探す。
4位 保健室の先生
大の大人が泣きじゃくってるのでもう少し助け舟を出したら?って思うけど、他人なんてそんなもんか。
5位 三浦
ホラー映画の怨霊のようにしつこい。しつこすぎる。
持てる武器は総動員する。(病気とかね)
不器用やなぁ、って言葉では片付けてられんよね。
婚約者の事も殴ってたし。
性格に難あるし、和也が嫌やと思う三浦の気質は私もすごく理解できる。
でも冷たい和也の何がそんなにええんやろうと思う。終始和也目線で物語が進むから、三浦がどうしてそんなに和也がええのかがイマイチよく分からん。そやけど好きやねんからしょうがないやんってことなんやろう。どうしても、絶対に、たとえ1部分であっても、欲しい。
それは逃げられたからそう思うのか。
学生時代の和也の上部の優しさを思うからなのか。
病気であるから今欲しいものを我慢しないのか。
あんなに冷たく拒否され嫌悪をぶつけられても和也に電話をしてしまう三浦なのでつい甘くみてしまう。
え?ここで終わりかいな?なんでや?唐突に終わるやないかいな。ってラストなんだよね。
そやけど、そうなんでしょう。
もしかしたらこのほかに番外編やスピンがあるのならまぁ知らんけど、この本編をラストまで読んだ私はこう思う。
この関係性は変わらない。
三浦は和也をまさぐる。
和也はプンスカする。
小野寺はおせっかい。
これが死ぬまで続くんやわな。きっと。
そんなに友達って切れない関係だったっけ?恐ろしい。