"次にあいつになんかしたい時は言って
俺も一緒にやるから"
佐田の高校時代のこの一言は間宮の何かに触れた一言だったと思う。
いじめられている間宮を救う一言のように見えるが、なんてまぁ傲慢なんだろう!
私なら佐田に思わず机を投げてしまうかもしれない。
偽善もここまで傲慢に膨れ上がると天晴れなもんやで。
間宮がケツにチンコを無理矢理突っ込まれていた間、呑気に文庫本を読んでた佐田(まぁ知らんのやけど)
そしていじめっ子(いじめっ子って軽い言葉で済ませてええのか?)中橋木の机を投げたのが自分と思われようと、中橋木につっかかろうと、
自分だけは!絶対に!ターゲットに!されない!という圧倒的自信。
だからこそ冒頭のセリフがのうのうと吐けるんでしょうな。そこにある天と地ほどの立場の違い。
文句のつけようのない正しく人当たりの良い佐田。その佐田が自分に助けてと言う。
人肉を食べないといけない身体になる。狙ってないにしてもこれほどの復讐はあるのかしら。っていうだけではこの物語は終わらない。
自分にはないその強い光に学生時代にもあてられたし、そうして恋に落ちてしまった。
サルを手懐ける佐田。サルですら佐田を好きになっちゃう。
料理を作る佐田。
人殺しを多少の正義で味付けしてなんなく行う佐田。
実はゲイだった佐田。
佐田の偽善が憎くて眩しい。
ところでね、まぁ極論な持論なんだけど、
アホがハゲになる説をずっと提唱してまして。
頭使ってないから禿げるんや。賢い人はハゲへんねん。って言い続けてハゲを罵倒してきてましたが
(ごめんなさい。賢いハゲの人ごめんなさい。具体例をだして周りの人に熱弁してごめんなさい)
その説は一旦取り下げます。
佐田は間宮を愛してはないのだと思う。好意的に思っていたのは確かだけども、持ち前の偽善的正で死ぬ前のあの今後の君の生き方を説いたんだと。
"信頼はしなくてもいい、上辺だけでいいから"って佐田が間宮のことを言うてるよう。
佐田は少なからず好意を持った間宮、自分を深く愛してくれた間宮の今後が良きものになればよいという真っ当な正論を贈る。
真っ当な正論を言う奴嫌い。嫌いやねん。そんなことはハナから解っとんのや!出来んのや!いちいち言われんでもわかるんや!舐めとんのか!と私は思うけど
間宮は間宮の全てを捧げて、本当こういう人の芯からの素直さは胸が苦しいわ。
間宮の恋心はなんて実直なの!
あんなに強い光を浴びた間宮が、また一人で生きていけるわけなんてないやん。
佐田という人間はなんて究極の人たらしなんだろう。
ゾンビのくせにーーーー。