"慎太郎は俺とは違う……
俺には最初からずっと何もなかった…!"
しつこく推してる牛☆丼子先生。
えっと、あの…すけべ心からの牛☆丼子先生デビューした私なんですが、こちらの御本、ものすごく刺さってるの。
あらすじはタイトル通りなんだ。
クズの父親を殺してしまった宝良。
セフレの慎太郎に思わず助けを求めて、じゃあ、一緒に逃げよう。ってなる。
絶対に上手くいきっこない逃避行。衝動的な行き当たりばったりが刹那的であまりにも危うい2人が愛おしいの。
2人が手を繋いで、人混みに逆らって走っていくシーンは本当に良くて、2人の人生の最高に輝いてる瞬間を切り取ってるみたいで息をのんじゃう。
だから絶対このシーンというかこの御本の勝手なBGMはスマパンのToday
曲の出だしも鳥肌でるし、歌詞もこの御本にぴったり過ぎて、自画自賛やねんけど、私BGM選ぶの天才なんじゃないの?急にスマパン思い出して凄くない?ってなったくらいぴったり。スマパンに御本送りつけたいくらい。
明日からの不安を貪るようなセックスでかき消す2人。
貪りっぷりが突き抜けてるから是非読んで欲しい。
今日をただ生き延びる。明日は明日。
宝良はやっと一人暮らしができて人並みに生活できるようになった。いわゆるフツーのひと達に紛れて生きていけるようになったのに、まとわりつく害悪な父親。
慎太郎は田舎から逃げるようにでてきて、働くもブラック会社で鬱憤としてる。そこからもう逃げちゃいたいから宝良を利用した自分もいる。
その田舎に2人して身を隠して、宝良は思い知るんだよね。
2人は互いに重い過去がある。
だがその重さには相当な差がある。
宝良の決意はいつも胸が苦しくなっちゃうな。
どうかこの2人をそっとしといてあげて。
何十億人もいるこの地球で2人見逃したくらいなんだっての?
世界の片隅でひっそり暮らすくらい許してあげてよ。って胸がひりつくくらい祈る。
エンディングもすごくいい。
桜の下で。っていうシーン、またスマパンのToday流してしまう。