BLを読み解きたい

なんでこんなに好きなのか考えたいだけ

眠り男と恋男 感想 ネタバレあるね

Amazonの商品紹介がドラマCDなんですがドラマCDじゃなくて御本のブログです。

 

 

FFさんから教えてもらったこちらの御本。

大好きな座裏屋先生の御本はぜーーんぶもってるもん。と勘違いしてた。あぶないところ。

 

 

 

まずタイトルが他の単話も全ていいんだよなぁ。

 

眠り男ロイスは眠りについている間に無意識の中で近くにいる人と性行為をしてしまう。

そのターゲットはロイスと一緒に仕事をしているゲイのジュード。

ジュードはノンケのロイスに恋をしている。

 

だから眠ってるロイスに熱っぽく迫られると否応でも反応してしまう。

そして朝には何も覚えてないロイスと何も無かったかのように振る舞うジュード。

 

 

2人が車で移動しながらの風景は砂埃の多い乾燥した28度くらいの気候なんだろう。

その乾燥した空気と砂埃に塗れた車の排気ガスの匂い、その全てをビールで流し込みザッと熱いシャワーを浴びてベッドに潜る。っていう光景がありありと自分の肌にも伝わってくる。

ジュードが深い眠りについたミッドナイトに後ろからロイスが固くなった下半身を押し当て耳をねっとり舐めてっていうのが息苦しくなってくるくらいにありありと伝わるの。

それが座裏屋先生が大好きな理由なんだ。

 

描かれている事以上の背景が私を征服していくの。

だからセックスシーンも描かれているだけの目に見える情報だけでもものすごくエロいんだけど、描かれている以上の空気、匂い、湿度が、2人の荒い息づかいが、まぁとんでもないよね。

 

ジュードの仰け反りながらの感じ方は本当色っぽい。

 

そしてまた勝手BGM

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息つく暇もないたたみかけるリズムが

寝ている間にセックスをしてしまう、ノンケであるのに男を毎晩抱いている、だんだんジュードに惹かれてしまうロイドと

毎晩迫ってくるロイドに真実を伝えないといけないという葛藤と抱いてほしい自分の欲望の中で毎日を過ごすジュードの息切れしそうな日々にぴったりなの。

 

watch me って曲名もぴったりじゃない?

 

(banvoxのこの曲大好きなんだけど、これは絶対爆音で聴かないといけないから爆音で流すと、絶対うるさいって誰しもに怒られるんだな。うるさいけどここまでちゃんと完璧にうるさい曲ってあるようでないから私は好き。だからイヤホンで聴く)

 

 

 

 

 

 

 

他収録のお話も全部好きだから、感想いっとく。

 

"優しいディナー"

何かを食べながらのセックスって大好物なの。

偏食になる理由が切ないんだけど、それだけ懸命に愛したって事なのかな?

それとも自分は誰かをずっと傷つけてたという事実を拒絶しているのかな?

 

瑞々しい葡萄を口移ししながらのキスの官能といったらもう!

 

 

 

"夜を逃げる"

リバカップルなのかな?

おもちゃを使ったプレイがエロティックでたまらない。

ハルさんは夜の闇が怖いからユーゴは側でいる。側でいたいと願う。

 

そうなると、ハルさんが庇護を受ける弱い存在であるかのように見えるけども、リバカップルであることでパワーバランスは全く対等なんだろうな。

それにしてもえっちやわ。

 

 

 

 

"太陽と秘密"

 

はい、出ました。私の愛してやまない褐色の男の子。

 

こちらね、もう絶対バレるよ。そんなん。絶対バレへんわけないやん。シチュエーションでてきます。

 

この「絶対バレます。その状況」っていうのが実は前まで結構苦手だったんですよ。

 

例えば

 

電車

絶対バレる!声とかちょっとでてるシチュあるし、乳首とかでちゃったり、射精しちゃったり、バレへんわけない!

 

試着室

まず、成人男性2人であの狭い空間大丈夫です?

絶対バレるからね。そして、その試着してるお洋服はまだ未購入だからお店の人に怒られるよ。お汁ついちゃってるやん!

 

公共の場でのトイレ

まぁ声を殺してる場合は目を瞑りましょう。

「声でちゃうっ」だの、どんどんバタバタ、バレますね。ただし、狭いところでのセックス描写大好きなんで声殺して頑張って!

 

って脱線の上、羅列しましたが、この御本はもうバレるよ!レベルが今まで見た事ないくらいのバレレベルなんです。

 

でも、私、たくさんBL本読んで学んだの。

「絶対バレるシチュエーションでも何故かバレない掟」が存在することを。

 

だから、この御本でも、

あっあーーー!絶対バレるやん!バレたらエライことやでこれ。あーーーもう、なんでここでそんな事するねんなーーーもうーーーってハラハラしながらも、絶対バレへん掟あるから大丈夫やって!って自分を励ましながら、セックス拝みました。

 

 

 

そしてここの2人の暮らす場所はこれまたいい所。

 

ランチの時間にゆっくり起きて

太陽が惜しみなく降り注ぐテラスで昼からシャンパン飲む人生がしたかった。