私はかなりの闇の腐女子なんだって。(ちるちるによると)
ハピエンや甘いBLが大好きなんだけど、どうしても、
さぁどこまでの闇を魅せてくれるの?どこまで堕ちるの?見せて。私に。人の醜さと暗さを。
って厨二病全開な気分になっちゃう時ない?ないか。
バトエン、メリバって謳うお話は、さてどれほどのバトエンなのか。わたしに見せてごらんなさい。ってサディスティックな気分になるんだけど、結局めちゃくちゃ鬱い気分になっちゃって、糖度500%BL緊急招集してまうチキンハートなんだね、これが。
まぁBLに限らず、スプラッタものなんかを観てしまう心理と似たところが人は誰しもあるのかもしれない。
誰しもじゃないね、一部。
それにしてもこちらの御本はレベル4闇腐女子にオススメするだけあってかなりの救済がないストーリーで、やっぱり心惹かれてしまう闇腐女子の哀しい性。
さて、ここから盛大にネタバレしていくよーっと。
こちらの御本についてはネタバレサラッと読んでから相応の覚悟持って読んだ方がいいような気もするから、そこはまぁ自己責任で。みんな大人だもんね。
ああいうことが学校であったなら、当事者でなくてもずっと心にしこりが残るもんなんじゃないかしら。
当事者じゃなければその傷の深さは絶対に理解できないだろうけども。
まず、悪い虫の子。
この子はサイコパスなんだろう。
美しいものが壊れるその一瞬の断末魔の嗎を、
苦痛に歪む美しい顔を首根っこから摘み取りたいとする欲望は世間的には許されない。
されども人生で、それだけを、どうしてもどうしても命を懸けて欲しいなら。それはまぁ、ターゲットが逃げるしかない。
学校という狭い世界では到底逃げられないんだけど。
少し理解できてしまう自分が嫌なんだけど、根元にこんな欲望があるのかしら。
悪い虫の意のままに操られる馬鹿な同級生。
そんな子は現実にはいないと思いたい。
一生忘れるな!と思うけど、自分の傷を浅くしたいばかりに、笑い話に転じて人に話して自分を守っていくんだろう。
あなたがそうなら、自分の息子もそうなる可能性だってある世界なのに呑気で結構なことや。
白椿。
先生とセックスをした。
悪い虫をのさばらせた。
被害者なんだけど、彼に誘った面が1ミリもないかというとそうではない。
犯罪を擁護するわけではなく、性犯罪の被害者を蔑めてる訳じゃなく。
(今作の話に限って、というとこをわざわざ注釈しときます、意図しない誤解は本意でないから)
今作の彼はただのかわいそうな彼じゃない。
絶望の中にある自分の欲望の一欠片を上手いこと悪い虫に嗅ぎつけられたように思ったの。
先生。
先生はあっけらかんとした所謂良い先生として良い先生の振る舞いをする。
初め白椿もそこに噛み付いていたけれど、もう少し物事の深刻さを見極めないと。って思った。人は、どこまでも底無しで残酷になれる。そしてそれは目の前で起きる事かもしれない。そうしたら自分の大人で管理者としての立場は全く機能しないことを想像しないといけない。
あんな暴行なら、まずビデオを見た時点で警察に届けるべきなんじゃないの?大人のくせに。
同級生の善良な女子達はきっと泥の底の気分で学生時代を思い出すんだろうな。
暗く、救いのないお話。
美しい花束貰ったりするやん?
すごくキレイでうれしい。
ただ管理が下手だからすぐしおしおなっちゃうの。
まだキレイな花びらなんだけど、初日の輝きはないし、明日の朝にはもっと翳る。
だからまだキレイなそのお花をゴミに棄てるその自分の切り捨てる冷たさとゴミの中の美しい花びらを見ると、美しい物を今、自分の手で捨てたっていうのが少し高揚してしまうのが闇の腐女子たる所以なんやろうか。
やだ。