BLを読み解きたい

なんでこんなに好きなのか考えたいだけ

シャングリラの鳥 感想

こんな事で君達小鳥の

美しい顔を曇らせては

もったいない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

究極のデカダンな世界観よね。

 

 

圧倒的な画力のおかげで

バリの超高級リゾートを思い出す。

一世一代の旅行で相当無理した旅行なことは言うまでもない。

総額は今思い出しても戦慄するけど、

こうやってシャングリラの鳥を読むときにすら参考になってよかったよかった。

 

インド洋が一望できるロケーションに

プールと海がつながって見える目線には

バカでっかいベッドソファがあって、

裕福な香港人男女(複数)がねっ転がって、

サンセット見ながら

シャンパン飲んどったな。

 

ノーマル日本人の私はその光景をぼーっと見とった。

 

 

なんかその旅行を思い出してさー、

乾季のバリのあったかくて乾いた風と

富めるものの贅沢な自堕落と

ホテルの外を一歩でたときの貧困を。

 

 

 

 

思い出話はさておいて、

冒頭のオーナーのセリフ。

 

ここでの小鳥ちゃんの優遇っぷりがよくわかる。

 

小鳥ちゃんたちの休日の描写好きなんだよなぁ。

若い男の子らしく遊びにいく感じが

美しさ、若さ、時間がゆっくり流れる贅沢。

この島は持ち過ぎてる。

持ち過ぎるような世界をオーナーが築きあげたんやなぁ。

 

 

アポロの過去、心情、フィーとの関係性は私的にはどうでもよくて、

どうでもいいというと語弊があるけども

あくまで物語の添え物の存在として扱っちゃう。

私はね。

元妻とのいざこざはシャングリラの浮世離れした美しさの中で、特に醜く世俗的で嫌。

対比なのかな?

 

 

 

 

そんなことより、

シャングリラの鳥のそのものの世界とフィーの美しさにどっぷり浸りたい。

 

 

きっとフィーの肌はシアバターを塗り込んだように

しっとりとしてるんやろうな。とか。

 

シャングリラの夜は

虫の声と波の音、ほんで小鳥ちゃんたちの喘ぎ声が遠くから聞こえるんやろうな。とか。

 

 

 

そんなふわふわほろ酔いな世界なんだけど、

その世界はやっぱり賢いオーナーに守られてるわけで、現実的な問題もある。

フィーの心の影となってる過去。

どうなるのー。もー。

 

アポロの事はどうでもいいと言っときながら、

2巻最後の

"アポロとフィー、秘密作っちゃったどうしよう"

の巻はよかったぁ。

 

 

シャングリラの鳥の世界観にあてられて

真面目かつポエミーに感想かいてみた。