https://x.com/maru_kjrsk/status/1609155612038004736?s=46&t=rr9iUDbbI-_w9co-sPmZcg
いやー、夢中で読んだね。
さらっとあらすじは、車椅子の青年がネットを通じ出会った陽キャな青年と友達になったんだけども、陽キャは下心があって、そういうことを致すも陽キャ友人により致した時の写真を拡散されて…
という感じのお話ですけども、元来あらすじを説明するのは苦手なので読んでください。この傑作は無料で読めます。無料で読ませていただいて申し訳ないです。
スバルくんは車椅子である。
何らかの事故に巻き込まれて友人のひばりは片足を失いスバルくんは車椅子生活となった。
陽キャのね、ウェイウェイ感は読んでてちょっと不快であるけれどもそんなに悪い事じゃないと思うねん。
女の子をナンパして気軽にセックスしたりとか、成人同士で合意ならなんぼでもしてええわけやし、猥談とかおもしろいやん。人のセックスの話って面白いもん。わたしかて友達同士でなんぼでもそんな話でしこたま笑った。
スバルくんは真面目でウブだからそういったこともやめて頂けますと…とは思うんやけどそういう下品な話を酒の肴にされるのは幾分仕方ないかもしれんけど、写真。写真はあかん。
あの中の誰が勝手に人の写真フォルダにある写真を流出させたんやろうね。恐ろしい世の中やでな。
そしてやっぱり見つかっちゃうねんな世間に。
物語のつくりが上手いなと感じるのは、なんか扇情的な写真じゃなくて、ことが終わってティッシュでちんこを拭っている写真であることやねんな。
ああん♡みたいな写真ならまだね、なんかプライベートではえっちな人やなって感じやけど、ティッシュで拭うのは若干間抜けさがプラスされて、でも確実にすけべが執り行われた証拠でもあって、真面目なスバルくんの印象から最も遠く、でもなんだか容易に想像できるいやらしさがあるから、流出したシーンは本当頭の中が冷たくなっちゃったよ。ほんと。
でも誰?陽キャのお面を被ったなんともなんとも陰湿さで、その陰湿さを持ちながら歩く道の先には最後の通り魔に通じるものがあると思うわ。
攻めの子は心底反省したとは思うけど、スバルくんも許す選択を与えたのだというラストなんだけども彼らの行先はどうやろうね。
大きな心の傷が完治することはないんじゃないやろうか。全く失った信頼を回復することなんて出来ないんじゃなかろうか。
スバルくんが一度の事故で車椅子生活となったように。
たった一枚の写真で職を失うことになったように。
そうやけどもこうも思う。
スバルくんは食フェスに出かける時も、車椅子のお手洗いは?とか心配して事前に調べたりしてちゃんと向き合ってるんやから、過去の深い傷は傷として出来る限りの修復をして前に進むんやなかろうかな。
そうだといい。
傷のない人なんておらんやんね。(っていうてもスバルくんはハードすぎるんやけど)
取り返しがつかんのは、通り魔犯人とか、なんか知らんけど勝手に写真を流出させたその子やな。どうしようもない人は世の中にいてるもんやと最近つくづく心が重くなっちゃう。
この作品は商業とかでなく、作者様がご趣味?として描かれてるものなのかしら?
天才はたくさんいるんやなぁほんま。