"梛帆ちゃん
悲しい時は泣かなくてはダメなのよ"
1巻を読んだ時に 耐え難きを耐え忍び難きを忍び読んだ と感想を書いたんやけど2巻もほんまに耐え難きでしたよ。
そして、こんないけないえっちなものを見てもよろしいのでしょうか…ってドギマギしたよ。
もう散々とんでもない闇BLや、BLじゃなくても映画や小説読んできてるし、ドスケベなもんも摂取してきてるのにこんな辛いことある?ってくらい辛くなんねんなー。
ほんま大した事全然起きてないわけよ。
余命カウントされてるわけでも家族と別れたり戦争が起きたりシリアルキラーに追いかけ回されたり壮絶な幼少期があったり変な女に刺されたりとかなんもないわけ。
ものすごーーーーーーーく両親に溺愛された平凡な男の子。かわいいかわいいと言われて育ったから、そうか、自分はめっちゃかわいいんだ!って自己肯定してて幼馴染のイケメンお兄さんに懐いてるんやけど、高校に入り、なんとなーく自分が浮いてるのでは?(この辺でもう無理)
もしかするともしかしてボクってかわいくないのでは?(この辺はもう苦しみのあまり血を吐きそう)
ってなって、あんなにキラキラしてたのに ボクなんて…ってなって
お礼や謝罪にプレゼントしてた小さな折り紙を広げて戻すシーンなんてもう私苦しくてもう…もう読めない。辛すぎてこれ以上はもう耐えられないってなった後、お母さんの冒頭の言葉が追い討ちかけてくるねん。
ぴかぴかのひかる玉のように大事大事に育てられた梛帆ちゃんは言葉遣いも丁寧で、些細なことを気にしたり大事にしたり(ちょっとした寝癖とか)して梛帆ちゃんの世界は梛帆ちゃん、ご両親、かなだけの小さい世界でぬくぬく生きてきたんだろうなって。子供はそんなもんやし、ちょっとずつ世界は広がるやん。わくわくすることもたくさんあるけど傷つくこともそりゃもちろんあるし、人生にはそんなんも必要やん…ってことは分かってはいても、梛帆ちゃんにはもうマジでやめてあげて〜〜!!!!ってなるねんもん!
梛帆ちゃんのお母さんも外で傷ついてきた梛帆ちゃんにあの言葉をかけるの身を削られる思いやったんちゃうかな?
どうか悲しい度数の超低めの悲しいでありますように…ってなってる思うねん。もう祈るしかないやんな。
っていうてもほんまそないに大した事じゃない(っていうても大した事やねんけど、私は余裕で耐えれるけども梛帆ちゃんがそのような目にあっているのは耐えれない無理)
思い込みが激しい性格も災いよんでる梛帆ちゃんやねんけど、梛帆ちゃんはええねん。どんなに思い込み激しくても梛帆ちゃんの世界で生きてたらええねん。
どんなけ梛帆ちゃんを甘やかせば気が済むねんって自分でも思うけど、梛帆ちゃんの祖母でもなんでもないねんけど何やろうね?
梛帆ちゃんには無理だから何も傷つかなくてよい。
というわけではないねん。
素直で努力家で一つの物事を自分の物差しできっちり考えることのできる梛帆ちゃんはどんなことが起きようと傷つきながらも前に進むでしょう。
だけどあまりに魂が美しいから穢れを寄せ付けたくないんですわ。そういう風に感じさせる男の子やねん。
たかが容姿のことでランクをつける学生たちと梛帆ちゃんやねんけど、やっぱり容姿って大事やんな。
他人から見て、じゃなくて、自分が自分を好きな容姿でいることは大切やと思うねん。
梛帆ちゃんはそのままの自分で自信満々やったんに周りからの評価で、今までとなんら変わってないのに自身なくしてしまうのんつらいんです。
とかなんとか言うてますが、ここからのですね、えっちなターンがすごいんですわね。
梛帆ちゃんが、うぶを極めてますので、なんちゅうか、ものすごーーーくイケないものを見ちゃってる感が半端なくてなんか気がすごく焦ってくるんです。
おっぱ…おっぱいの…おっぱいらへんとか大騒ぎしちゃった!
まだ続きがあるんやんね?楽しみやわ。
かなが卒業したり
梛帆ちゃんが大学受験したり
就職したり(絶対イージーモードのそこそこ高給な就職先で頼む)
人生いろいろやから、たまには傷つくことがあるかもしれない。傷ついてほしくないんやけど…
ってほんまなんやろね?
梛帆ちゃんの傷つくところみたくないの。絶対に。