"絶対に子供には手を出さない
子供は神聖だから"
---短編のスケープゴートから
これが正しいんやろうな。ギリギリのラインで。
未読の人はネタバレ一切なしで読んだほうがいいと思うからここから先は読まないでね。
子供殺しの冤罪を着せられた1人の男が刑期を終えたもののその罪の大きさから社会から拒絶され絶望し、それを救った神父がまさかの。という内容ですね。
子供への犯罪は全身の毛が総毛立つほど怒りが湧く。たかが15年刑務所にいたから何やというんやろう。
生き埋めにされて然るべき鬼畜の所業だと思う。
某事務所の告発も新事実を知る度怒りが湧く。
この御本の場合は全くの冤罪であり真犯人は別にいたわけで、その真犯人も負の連鎖によるものだと。
だ か ら な に ?
だからなんやねん。君の人生がクソやからといって、その子供には一切全く罪はないのは当たり前なのだから自分可哀想なんやかんやはお門違いである。殺すべきは父親と母親であって子供ではない。という怒りが先にでてくるわけですわな。
クリスチャンでない私はその本質は理解できかねるわけだけれども、今苦しみの最中にあるものを救おうとする。とは別に気持ちいいとかの気持ちもやっぱりあると思うし好きだという気持ちも拒絶できない弱さもあるように感じた。人間やもんな。
どこで何を絶てば何かを解決できたかもしれんけど全くの密室で幼い子供相手では成す全てがないのがなんとも無常やわ。
泣いて苦しんでも、その死んだ小さな子供が1番可哀想やわな。
キミは生きてるんやから。その生き埋めにされるべき親も。
また自分語りやねんけど、小学生低学年の時、夏休み、公園で毎日おっさんが話しかけてきてたねんな。
猫を飼ってるというそのおっさん(子供の目からしたらおっさんやけど20代やったかもしれん)が自分は猫を飼ってると。その飼い猫には"オイ"と名付けてると。
えー!オイなんて変や!!!!とかなんとかキャッキャ笑っててんけど、オイちゃんを見せてあげる。家においで。って言われたんやな。
妹と2人で家にのこのこ見に行って、猫をみて(かわいいチャトラ)帰ったの。
昼間から公園で遊んでるおっさんの家に小学校2年生が遊びにいったわけよ。あんなに学校にも親にも知らん人についていったらあかんって言われてるのにもう関わらず。
あのおっさんはただの子供と猫が好きなだけだったかもしれん。
妹ときたから何かを成し遂げられなかったかもしれん。
それに気がついたのはずいぶん大人になってから。
子供の周りにはどうも危険がいっぱいで赤の他人は気付きにくいのかもしれないけれど、あかんでな。穢れのないものを守って、大人になって存分に穢れればよい。