愛を誓い合ったら
物語みたいに全部終わるわけじゃない
俺らの人生は続く
この本は今日買ったんだけど、多分ずっと心に残る。
甘い言葉もなけりゃ、いちゃいちゃするわけでもない。
でも、ものすごく愛し合ってる。
二人だけの世界で平穏でなにもかも上手くいってる時って、余裕があって相手のことだって思いやれるけど
タイトルの通り病める時、どこまで相手を大切にできるだろう。
自分が病めば、優しくしてくれる相手に当たるだろうし、相手が病めば、面倒になってしまう。
そう、私はクズです。
遼輔が大怪我した時、
遼輔は、今まで通り仕事ができないかもしれない、そんな自分は世界の中で身の置き場所がない。これで秦央にすら必要とされなくなったら、って思い詰めるんだよな。
ここ、心が抉られた。
そして秦央の言葉が本当に本当に本当にいいから本当に読んでほしい。
こんなふうに愛してくれるなら、
この先何があっても立って歩いていける。
そして怪我がよくなって、セックスする日
エピローグで
"俺は、今日の
セックスを忘れない
多分、一生"
普段エッチーなBLも嗜んでる私なんだけど、
ここのセックスは、胸がぐっとなった。
ほんまにぐーーーーってなった。
「俺でイケ」
が、こんな感動セリフやったことあった?
(あったかもしれん)
その後の展開も、すごく現実的。
現実的なのが、いかに二人が愛し合ってるという事がまざまざと形に見えてもうなんか胸いっぱいやねん。
そこからの秦央の涙と苦しみの吐露は
すごいから。すごい愛だから。
私ここで、そうやねん、愛って形に見えるんや。ってこの本で気づいた。
いつも想ってるよ。とかじゃないねんな。と。
大切にしてたバイクが軽自動車に変わっていたり、
仕事を犠牲にして相手を労ったり、
一生一緒って口だけでなく、しっかり保険や法律なんかの制度を利用したり、
相手のためを思いながら指輪を買ったり、
愛ってふわふわロマンチックなんかじゃ全然なくて、どっしり泥臭く、現実に根強いてるんや。
二人の愛が気にいった。すごく。
そして、私がわりと長年ウジウジ悩んでたことも
秦央の言葉で救われた。
いい本読んだ。
きっと何度も読み返す。