良心の呵責?
ないっすね
仕事は楽しむタイプなんで。
たくさんクズい人が登場します。
だいたい全員クズと言って間違いない。
ただ1人大地を除いて。
そもそも辰巳は結婚詐欺を目的として大地の姉と一緒にいる。
大地の姉って、なんで騙されちゃうの?
結婚詐欺ってたまにニュースでも見るけどなんでそんなのに騙されちゃうん?
スペック高いイケメンにホイホイされちゃだめやん。
って言うてる自分はターゲットにされたら秒で落ちる自信しかない。
辰巳の生い立ち。
(施設の女先生はマジでキモい)
大地の真っ直ぐさ。
そしてストーリーの面白さとか全てにおいて完璧なこちらの御本だけなんだけど、
この作品が私を捉えるのは
「死ぬほど後悔させてやる」
から始まるセックスです。
セックスから4年経っても大地はあの
【獣のように喘いだ】
というセックスを熱を持って思い出す。
よくさ、
「もう!おかしくなっちゃううううっ」
とか
「こんな気持ちいいの知らないっ」
とか
おもらししちゃったり、失神しちゃったり
あるやん?
まぁBLはほとんどの御本にセックス描写あるし、こちらといたしましても脳天ぶち抜きなセックスをしてらっしゃるなぁ。と観察しているわけなんですが、
実体験でありますか?これ。
ある人ももちろんいらっしゃるでしょう。
ただ私はない。
夢中になったことはあっても、
変にはならんし、獣になったりしません。
ただ、そういうセックスができたならそれはもう人生御の字だと言い切っていいんじゃない?それ。
そういうセックスって、
相手が誰やねん、ってところから始まって、その日の体調、お腹の空き具合、酔い具合、シチュエーション、時間帯、その時の自分の年齢、もういろんな条件がバッチリあって、さぁ、理性を超えてこい!!!っていうことなんじゃなかろうか。
体調一つとっても、体調が最高の時ではなく、最悪の時にそれはやってくるのかもしれん。
未知すぎてわからん。
だからそんなセックスが1回でもできたら、全ての神に感謝すべきだし、1コンマごと、脳に身体に刻みつけて折に触れて思い出し、あぁよかった。と思えると思う。
だから、この作品のあのシーンはまさに、その自分が自分じゃなくなるほどの理性のかけらも残ってないセックスの描写が大変秀逸で、
そのシーンは、擬音も喘ぎも一切ないのだけれど、それは宇宙のビッグバンのようやねん。
こちらは写真でしかビッグバンをみたことがないからすごく静謐に感じるんだけど、実際はもうそりゃ莫大なエネルギーやん?知らんけど。
2人は確かに我を忘れてセックスをした。
だから、その後彼らがどうなろうとそのセックスを一生の思い出にすればいいと思ったな。
日常的にセックスをしても、最高に気持ちいいやろうけど、あの時の熱はあの時だけだろうしね。
って言うてもやっぱりハッピーエンドが好きだから。
一安心。
どんな悪人も、大地のような周りから愛られる善良な男の子には勝てない。たんじろみたいなね。
出来るだけ2人は正しく生きていってほしいな。
私は性善説を信じてる甘い人間だから。