一見アホエロ3Pにもみえる
"30までに死にたい"の人生観と
シリアスな
"遺骨の旅路"の人生観、喪失感が
自由に生きるということと3Pの素晴らしさを教えてくれたので、一緒くたに感想ぶちまけたい。
どちらかの作品に特別な想いを持っているのなら
嫌な気分になるかも知れないからここから先は読まない方がいいかもです。
私はどちらの作品も決して貶めるような意図はないです。
"30までに死にたい"ってタイトルで3Pってどゆこと?
って感じやん。
30とか若い若い。
主人公の愛ちんは毎日退屈で無気力で生きる意味ってあんのかな?的な感じで、30までに死ぬって決めてるし。と曰う。
そこで綾くんが
30までに死ぬんだったらこの世の快楽全部経験しなきゃ
って愛ちんを引っ張り上げる。
で、3P(まぁその前にも3Pしとるけど)。
ここでのやり取りは私は心底愛ちんの気持ちは理解出来なくて綾くん派ですな。
30なんてすぐ来るんやし死ぬのん決めてんのやったらもう無茶苦茶してもええやん?貯金もいらんしね。
結局ね、愛ちんを置いて、2人は海外に高飛びするの。
自由で2人きりで、この静かな生活を守る為に誰かを犠牲にしても構わない。だって人生は自分だけのもの。
でもふと綾くんは
全然満ち足りない
幸せや自由がどうやったら手に入るのかわからない。
至極自由に振る舞ってはいたし、自分では自由でいたつもりなんだけど、本当に自分が一番欲しいものが分かってるのに蓋してた感じかな?
ここで遺骨の旅路。
これは
元くんが自殺したことにより
元くんの弟、元くんのことが好きだった漣くんが旅をするお話。
弟も漣くんも自分のせいで元くんが自殺してしまったんじゃないかと思い悩む。
自殺って、やった事ないから知らんけどさ
結局コレが原因って一つじゃないやん。きっと。
少しずつコップに溜まっていったものが溢れてしまう瞬間にそっち側にいっちゃうんじゃないかな?
溢れた瞬間の最後の一滴は他人から見たら些細なことなんかもしれん。なんか今日寒い。とか。
だから生きているこっち側がいくら考えても分からないから思い悩んでも答え分からんわけで
前に進むしか仕様がない。
弟くんは漣くんに惹かれ、漣くんは元くんを求め、弟くんにその影をみて、っていう精神的3P状態になるんだな。
結局のところ、元くんはその優秀故に、家族、地域のしがらみにがんじがらめにされて身動きが取れなくなって死という極端な一手しか自分の自由にならなかった。ということ。
自由って追い求めがちで、私も自由に生きてるんだけど本当に自由になることなんか無いと思う。
ほんとバカなこというけどさ、
自由に世界中行きたいとか思ってもさ、
パスポートとかいるやん?パスポートって旅行中超大事やん?無くしたらジエンドやん。
だからすごくパスポート持ったかな?とか無くしてないかな?とか思うし搭乗手続きとかも面倒だし、機内でも色々ルールうるさいし、
パスポートとか無しで自由にしたいわーとか、誰しも出来ん事やん?
だからほんまに自由ってないねんなーってくだらん事思う。
この2作の自由とは?幸せとは?の終着点はどちらも同じで、
勝手にする
って事。
相手の気持ちを慮らない。
自分勝手にするの。
我慢してたんじゃ幸せになれないの。
30までに死にたいの方は、
迷惑かけるからとかそんなの普通じゃないとか関係ない。一緒にいたいから一緒におるわ!
って3Pしとる。
遺骨の旅路の方は
弟くんは漣くんを好きだから一緒にいたい。
漣くんが兄貴のことが好きだろうが関係ない、勝手に一緒におるわ!
漣くんも弟に思われてても、オレ、元くん好きだから!って5年もその気持ちに応えない!長い!通常諦めてまうわ!
そやけどこちらも恋しました。と。
双方勝手に両思いになりました。
ということで、
こちらの2作品はどちらも3Pと、真の自由とは?を掘り下げて見せてくれました。
今でもずいぶん勝手に生きてるつもりなんだけど
もっと勝手にしていこ。人生は長くて短いんだもの。