あの日から3週間
母も俺もうまく目が合わせられずにいる
暑い夏
17歳
同性のいとこに片想い
このキーワードだけで切なくなるんだけど
冒頭の「あの日」とは
寝ているいとこの横でシコシコしてその光景を母親に見られた挙句、精子のついた手で驚いている母親の腕を掴んでしまった日。というもう衝撃オブ衝撃の日をさしているんですね。
地雷 という言葉があるけど、私は基本地雷はなくてまだまだ腐女子1年生だからなんでも読んでから確認したい。
敢えて地雷を挙げるなら2次創作にある女体化かな？
BLが読みたいから。女体意味ないから。
しかし母親がストーリーにがっつり入るとなんとも言えん気持ちになるんだよなぁ。
だからこちらの御本にいたっては、もう出だしの母親に見られちゃったシーンが衝撃すぎて動揺しすぎて(主人公より動揺してもた)片想いの切なさも吹っ飛ぶ動揺であまりに感情が振れるから再読できんかったんやけど最近また読んで、冒頭のシーンも心頭滅却して読んだけど動揺した。
なんだろう。この感覚。
これはなんというか
凄く晴れた日に、ワイパーを動かしてしまったようなそんな感覚。
晴れの日にワイパーが動く時、それはウィンカーを出そうとしての左右を間違えた事によることだけど、そんな私のミスなんて誰も見てないのに気持ちが上滑り、ワイパーのカサッって音が胸に爪を立てて響く。
先生のそのシーンの描き方が本当に上手だから
夏の熱気とクーラーの人工的な涼しさと、夕方の暮れゆく時間に無遠慮に部屋に入る母親と、セックスならまだしも自慰行為を見られた情けなさ(しかもいとこで同性)と、まだ17歳は大人のようで子供だしその全てが数コマに詰まってて
見れん！
ってなる。
(受けちゃんがうっかり攻めくんにシコリを見られるパターンは大好きなのに、所変わればなんとやら)
いい年した大人で、そんな歳の息子がおってもオッケーな年齢なんだけど、完全息子の気分に寄ってってて
見れん！
お母さん、ノック！ノックしましょう。
遠くからすごく足音も地団駄レベルにかき鳴らして、
なんなら、「そろそろ洗濯物でも入れよっかなーーーー！」みたいな大声独り言があってもいい。
そしてノックして30秒待ってから、「洗濯物もってきたでーーー！」って大声で宣言してからの、OKの返事もらってからノブに手をかけよう。
親子、夫婦、どんな親しき中にも不可侵区域はあるものだもの。
