BLを読み解きたい

なんでこんなに好きなのか考えたいだけ

エクストリームウラメシヤ すじの感想

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"受精卵からやり直した方がいいよお前"

 

編み物先輩、お口悪〜い!

大阪ミナミの原住民にお口悪いと思われるということは相当お口悪いです。誇ってください。

 

 

 

 

 

 

なぞなぞいっぱいの物語だね。

だから読んだ人の数だけいろんな読み解きがあると思うんだ〜。こういう不思議なお話はこうこうこうだからこうである。というのも無粋だからブログどしよっかな〜?とお悩みでしたけどせっかくブログもやってるしね。

 

 

そして、ネタバレしてますんで、未読の方は勿体ないのでここから先は読んだらだめです。

そしてわたしはわたしの読み解きを正解だとは全く思ってない。

物語は物語として世の中に放流されたらそれは全て読み手の勝手に読んでいいんです。いくらでも形を変えて読んだ人の心に残るんだから。

だから物語のチカラは強い。数百年経っても色褪せない物語があるように。

 

 

 

さて、エリア51並みの防御線をガチガチに張り巡らせた事だし早速読み解きまーす!

 

 

 

何度も読んだけど、感想は初見から一貫として一緒。

A→Bの順番で読んだし、私は大変素直な女の子なので、最後の3ページだけ違うよ。って書かれてあったからBなんて、ばーっとスクロールして最後の3ページだけ読んだよー。

 

最後の3ページだけちゃうことないで。ってのをTwitterで見たから、あ、そうなんやーってちゃんと読んで間違い探しみたいで大変やったけど楽しかった。

 

 

Bはハッピーだけど悲しいね。

 

 

 

編み物先輩、ピアス君のことを愛していたんだけどもどうやらピアス君は浮気者らしい。愛とセックスは違うと割り切る人らしいね。

それでもピアス君を愛した。

そやけど不慮の事故で亡くなった。

 

亡くなったのは編み物先輩。

 

 

A

亡くなる直前まで編んでいた編み物を午前3時の公園で完成させる。

どうしてもピアス君を愛しているのだ。

 

ピアス君は、編み物先輩に真心を伝えたかった。

でも遅かったん。

そやけど生きていく。ピアス君は。

 

編み物先輩はピアス君が欲しい。こっちに来て欲しい。自分だけのピアス君になってほしい。

ほんとにエクストリームな恨めしさ。

 

でもピアス君はこちらに来ない。

だから1人であっちにいくしかない。

自分に供えられた花に涙を落として歩いていく。

 

 

 

B

 

ピアス君はこっちに来てくれた。編み物先輩が願ったように後を追ってくれた。

供えるはずのお花を持って。猫のように甘えて編み物先輩に結婚する?と素直に言う。

来世まで。

死が2人を分かつまで。どころか死すらも2人を引き離すことはできない。わぁ、それってすごくロマンティック。

 

 

 

 

 

 

死ってまぁそりゃネガティブなもんなんやんな。

 

ちるちるの記事でセックスのときの

 

イク

 

が、goなのかcomeなのか世界によって違うみたいなの読んだんだけど、んー?日本はどれだったっけ?忘れた。

 

私は

イク=小さな死

だと思ってて、これは私が思いついたってわけじゃなくてなんか昔の日本の作家が言うてた気がする(何もかもうろ覚えでごめんちゃい)

 

うろ覚えのくせに、その当時そうやなーって納得したんだ。実際無数の精子が放出されてほぼ全滅するわけやしな。

 

イク=あの世にいく。

吉原の花魁なんかもイクとき(演技やろけど)客を喜ばすために「死にんす死にんす」っていうらしいやん。知らんけど。

 

その文豪が言うてたのは、心中するカップルは100%直前にセックスしてその先に死があるんや。だからイクは死なんやってことをなんか説得力ある感じで書いてたけど私は上手く説明できん。

 

何が言いたいかってことは、死によって結ばれる事はなんだか暗く救いがないと思われがちなんだけど私はそうは思わない。確かに人の死は悲しく心中や後追いは乱発されるべきことじゃないのは言うまでもないけど。

 

 

ただ、愛する人と2人きりで永遠に。それは死をもってしか成し得ないことで、究極にロマンティックでエロティックである。