やっぱり俺はギターが好きだ
みんながすごく推してくれたこちらの御本。
私もすごーーーーーくお気に入りの物語になったよ。
高校生が懸命にバイトをして憧れのギターを買って
友達とバンドを組んで、楽しく音楽に溺れていたのに
ギター弾いたことのない年下の椎名がまさかギターの天才だったなんて。
憧れのミュージシャン、ギタリストの本で読んだ才能の開花が今まさに目の前で起こってる事実。
何故それは自分じゃないの?っていう強烈な嫉妬
音楽が大好きだからこそ、目の前でその才能を貪れるシンプルな嬉しさと恐れ。
さもこんなことは当たり前だというように才能の上で気軽にダンスしてる様はどんなに凡人を叩きのめすんやろうね。
ましてや自分を慕ってる椎名が。
アラタのそのごちゃ混ぜの苦しさがカオスだよね。
椎名のギターを聴きたい。世界に知らしめたい。
俺だってあんな風にギターが弾きたい。
椎名の中に入りたい。むちゃくちゃにしてやりたい。
椎名と離れてこの感情すべて蓋をしたい。
子供だよね。アラタ。
だって子供だもん。まだ高校生だもん。
だから、傷つけて泣きじゃくる椎名をぽつんと置いていって、
そうして初めて椎名が作った曲を聴いて泣いた。
ってすごーーーーーーーーーくアオハル。
自分がアラタに相談されてたら、
「ジミーペイジとかおるやん。それはいいんや?
圧倒的才能持つ人もういっぱいおるやん。ギター上手い人おるから自分は辞めとくってなったらもう誰もなんもせんやん。
自分の音楽したらええやん」
って言うけどなぁ。
って思ってたら椎名が言うとったね、おんなじようなこと。
音楽は自由なんだから。
アラタは音楽雑誌の編集のお仕事に就くんだけど
向いてると思うな。
いい音楽をちゃんと見つけれるし、ものすごく音楽が好きだもん。もう音楽に呪われてるくらい好きやもん。
アラタは音楽が好き。椎名が好き。
椎名はアラタが音楽が好きだからギターを弾いてる。
音楽の神様に愛された椎名。
そこに強烈な嫉妬を抱いてたけど、
椎名の音楽の神様はアラタ自身やったんや。
椎名の人生を変えた脳内を支配するギターの音はアラタの音。
難聴になってもアラタのギターだけ聴こえる。
ずっとずっと中学生から一貫してアラタと一緒に音楽がしたいっていうてたもんね。
最後やっとアラタが自分の音を見つけた。
ギターが好きで音楽が好きなら
こんな幸せな事ないと思う。
エンディング脳内再生はもうこれ
ダニエルジョンストン
Some Things a Long Time
椎名のように音楽の神様に熱烈に愛されとる。
番外編も読んだよー。
フェス行きたいな。コロナの前の年に行ったサマソニ は前日が台風で、昼過ぎなってもステージの設営が終わってなかったの。
まず会場にいくバス待ちで散々待たされた挙句、
ランシドが1時間以上タイムスケジュールから押して、
クッソ暑いし、マジほんま怒るで。ってイライラしとったんやけど
ランシド出てきてギター1音鳴らしただけで、もう何もかも吹き飛んだ。
そういう感じなんかな?椎名のギター。
フェス行きたい。
お願い。夏フェス行かせて。